10月15日(土)に常磐大学にて第3回講義を開催しました。気持ち良い秋晴れでした!
今回の講義は「筑波大学藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センター長」渡邉 信先生による「藻から石油?人類と藻類の意外な関係」です。

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講義では、藻類の種類の紹介から始まり、藻類がいなかった地球は考えられないことを様々な例を挙げながら説明してくれました。地球が誕生して生命がいない海で藻類が生まれた為、光合成によって二酸化炭素から酸素を生み出し、そしてさらにオゾンを作り出したことによって紫外線が弱まったので、海中・陸上で生物が多様化していった流れを学習。

そして、その活躍した藻類は3億年前からいるものもあり、たくさんの藻類があることも学びました。その中で、藻類の中では学名が決まっていても、和名が決まっていないので、子ども大学水戸の学生で和名を考えてみよう!という渡邉先生のテーマに対して、学生からはたくさんの案が出て、先生が驚きながら聞いていたのが印象的でした。

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休憩中は、学生たちが先生の周りに集まり、藻類のことについて先生と話し合い、特に和名については盛り上がってあっという間の休み時間でした!

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第2部の講義では、渡邉先生が取り組んでいる「オーランチオキトリウム」「ボトリオコッカス」など石油を生み出す研究についての学習です。最初に石油を作り出す様子を動画で見てから、培養している様子や福島県・南相馬で培養している実例を中心に説明を受け、問題点や発展的なビジョンを聞きました。

特にバイオマス燃料を使った車や農耕機が動いている動画は素晴らしかったです!将来の燃料として、日本が産油国になる日も必ず来ると確信しました。他にも、藻類から作ったクリームを実際に使用してみて、その効果を確かめてみました。

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講義が終わった後には、高校生ボランティア・14名に対して、進路について悩んだ時の考え方や今後の生物学について、筑波大学の生物学(特に藻類)の強みなどを話してくれました。将来の研究者、ノーベル賞受賞者がでることに繋がるとよいですね。

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次回は11月12日(土)に第4回講義を行います。株式会社ハバタク・長井悠先生の「今から大人になる君たちの未来と世界~世界にハバタク冒険者になろう~」を茨城高等学校・中学校の大ホールにて実施します。お楽しみに♪