12月18日(日)に茨城高等学校・中学校にて「年末特別講義」、東京大学大学院・山本博文教授による「歴史って面白い!水戸の歴史から日本の歴史を学ぶ2」を実施しました。

いつものようにHRから始まり、今回の年末特別講義は水戸市との共催イベントのため、水戸市教育委員会の本多教育長から挨拶を頂きました。

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そしていよいよ山本先生の講義です。昨年の年末にも特別講義を実施しましたが、山本先生監修のKADOKAWA「マンガ日本の歴史」を使い、前半戦は江戸時代の文化や考え方を学びました。

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今回は徳川綱吉の時代をクローズアップ。武芸よりも学問を重んじる”文治政治”を行った結果、数学(算術)・暦学・農学をはじめとした、多様な学問の発展に強い影響を与えたようです。

しかし一人息子が亡くなり、信頼のおいていた大老も亡くなるなど、不幸が続いたため、僧侶から「不幸を払うには、生き物を大切にしてください」との助言をもらい、有名な「生類憐みの令」を発令することになったことや、綱吉の独善的な政治が進んだため、財政状態が悪化して信頼が失われていったことなども学びました。

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休憩後の後半戦は、水戸の歴史と深く関係のある「徳川光圀」中心の学習でした。
光圀は若い頃、とても変わっていたようですが、中国の書物「史記」と出会ってから、日本の歴史の編纂をするようになり、この旅がドラマのモデルになった話から始まり、そこからは派生した

★「水戸黄門」の「黄門」とはどんな意味か?
★ドラマと同じように本当にやっていたのか?
★どんな性格だったのか?

などの裏話はとても面白かったですね。
自分たちの住んでいる地域の歴史や文化、背景などをしっかりと理解することが、グローバルが進行するほど重要になります。郷土に対する理解をこの機会に学んでほしいと思います。

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講義終了後は、株式会社ブックエース様に出張販売所を開設していただきましたので、山本先生の書籍販売会を実施!一人一人にメッセージを丁寧に書いてくれました。年始には山本先生が出演される番組もありますので、今から楽しみです。

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これで、年内のすべての講座が終了です。あっという間ですね!
次回は2月4日(土)に第5回講義を実施します。テーマはグローバル教育。
「米国 Harvard College Japan Initiative」代表のステファン・エマニュエル・フシェ先生 による「グローバル学」です。お楽しみに!