11月22日(土)第2回講義に際し、
学生の皆さんからの質問の回答を、本田先生よりいただきました!

次回講義の際、学生の皆さんにはそれぞれの回答をお渡ししますが、
今回も、一部ご紹介をしていきます。

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★第2回講義 「世界遺産について」

【本田先生への質問とご回答】

Q.どうして世界いさんができたんですか。
➡A.地球上にある自然や歴史のある建物などは、
きちんと管理をしないと徐々に壊れていってしまいます。
そうならないために、しっかりと守っていくことが大切です。
そこで、特に貴重な自然や建物、遺跡などは
世界中の人が協力して守ろうということになりました。
それが世界遺産です。

Q.最初に認定された世界遺産は何ですか?
➡A.1978年に世界遺産第一号が誕生しました。
第一号といってもひとつの遺産ではなく、12件の遺産を選びました。
エクアドルの『ガラパゴス諸島』やアメリカの『イエローストーン国立公園』、
セネガルの『ゴレ島』などがあります。

Q.弘道館は文化遺産になれるんですか?
そのために私に手伝えることがありますか?
➡A.弘道館は、ほかの県(栃木県、大分県)にある古い時代の教育施設や学校とあわせて、
世界遺産(文化遺産)に推薦しようという動きが高まっています。
まずは「暫定リスト」という世界遺産の立候補リストに載せてもらう必要があるのですが、
いつごろ載せてもらえるのかはまだ決まっていません。
世界遺産に登録されるには、非常に長い時間がかかりますし、
推薦しても必ず世界遺産になるかどうかはわかりません。
まずは、水戸で生活しているみんなが、
弘道館の価値(歴史的にどんなすばらしい意義があったのか)をしっかりと勉強して、
周囲の人や県外の人に伝えていくことが大事だと思います。

Q.ピラミッドはどうやってつくったの。
➡A.ピラミッドの中でも特に大きい「クフ王のピラミッド」は
何万人という奴隷たちが大きな石を引っぱってつくった、ということになっています。
20年以上かかりました。
石の重さはは2.5トン、230~260万個の石をつかったそうです!
気の遠くなりそうな話ですね。

Q.世界遺産に登録するときにお金はかかりますか。
➡A.登録料のような料金はかからないのですが、
世界遺産に推薦・登録する作業にはたくさんのお金がかかります。
まず、建物や自然をきちんと整備、管理するには工事費や人件費などのお金がかかります。
また、価値をみんなにつたえるための書類(推薦書)は
英語かフランス語で何ページもある分厚いものを作るのですが、
それにも翻訳したり調査するお金がかかりますね。

Q.これから遺産をどう守っていくべきか。
➡A.すでに世界遺産に登録されている遺産の中には、
もともと持っていたすばらしい価値が失われてしまうことがあります。
たとえば、地震や災害で崩壊してしまったり、
自然が壊されたり貴重な動物が密猟にあうというようなことです。
その場合、「危機遺産」に登録します。
その場合、遺産をもっている国は、
本来の価値を取り戻せるように努力をしていくことが求められます。
元通りの状態に戻れば、危機遺産が解除されるようになっています。

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本田先生、お忙しい中、ありがとうございました!