こんにちは! 「子ども大学水戸」事務局です。
8月19日(水)に特別課外授業の先端技術見学ツアーとして、つくば市にある「国土地理院」と「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」に行って、学習をしてきました。
水戸駅南口に集合し、茨城交通のバス2台で出発です。移動中は、見学先の施設に関係するクイズや解説をしながら、移動をしましたが、学生たちもバス酔いもせずに移動できたのは良かったです。
午前中は国土地理院の施設にて、地図の作成の仕方や30年前と現在の上空写真の比較など、国土地理院の仕事の内容の説明を受けた後、2班に分かれて施設の見学となりました。
施設の内外には、地図に関係するものがたくさんありましたが、その中でも「大きな地球儀」と測量用航空機「くにかぜ」にはくぎ付けになって見学をしていたのが印象的です。
大きな地球儀は、20万分の1の寸法で作成されており、その上に学生たちが立つと、高度300KMの人工衛星から見下ろしたのと同じ感覚になるので、宇宙に行った気分で地球を認識していました。また、航空機のくにかぜは、役割を終えて展示されているだけですが、地球を5周半を飛行したわりにはとてもきれいな状態で保管されており、学生達からは、「どうして飛ばなくなってしまったのか?」「くにかぜ3との違いは何があるのか?」など質問が続き、飛行機や宇宙に対しての興味が強いことを再確認。
その他にも、3D眼鏡をかけると浮き出る日本地図に夢中になったりしていると、お昼の時間となりましたので、職員食堂にお邪魔して、国交省の方と一緒に昼食をとらせてもらいました。
昼食後は、自由時間として、施設内を自由に見学です。写真撮影の場所では、記念写真を撮っている学生が多く、楽しく学んでいましたね。
午後は、高エネルギー加速器研究機構に移動して、物理学の学習です。施設名からはイメージがし辛いかもしれませんが、ノーベル物理学賞を受賞した施設であり、素粒子や宇宙の解明、生命の誕生について研究している施設です。施設に入る前に、ノーベル賞の記念メダルの正式レプリカなどを見学して、東京ディズニーランドと同じ広さの実験施設に突入!(あまりにも広いため、バスで移動をしました)
「素粒子」はこれ以上分けることが出来ない「粒子」であることや現段階で発見されている素粒子の話、高エネルギー加速器研究機構では、その素粒子を光の速度に近づけてぶつけ、新しい素粒子を見つけていることなどを現役の研究者から学習しました。
天皇陛下も見学に来られた施設であり、TVドラマ「ガリレオ」の撮影に使用された施設を見学し、学生たちも大興奮。あまりにも大きく、そして先鋭的なものを見ると、人は大きな口を開けてしまうようで、大半の学生の口が開いていました(笑)。
将来物理学に関する仕事に就きたいという学生たちは、研究者に質問攻めで、時間が来るまでずっと聞いていましたが、最後に「是非将来この施設で働いてね!」と言われ、嬉しそうな顔になっていました。
日常では考えることなど出来ない施設を見て、何を感じたのかは個々で異なります。ですが、先端の施設を肌で感じて、”夢の種”を植えられたのは皆共通だと思います。その”夢の種”を育てるために、周囲にいる人間が支援していくのも忘れてはならないはずです。
次回の講義は10月24日(土)に、茨城高等学校で実施します。テーマは「新渡戸稲造」です。お楽しみに!