6月17日(土)に「子ども大学水戸」第4期「入学式+第1回講義」を茨城高等学校・中学校の大ホールにて実施しました。

先日「入学許可証」をお送りしてから、あっという間の時間でしたが、天候にも恵まれ無事に入学式を迎えることが出来ました。今期は第3期以上のお申し込みを頂き、注目度の高さを感じております。

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実際に、水戸市・ひたちなか市・那珂市だけではなく、福島県、栃木県やつくば市、日立市、桜川市、常総市、常陸大宮など遠方からも入学された方もいらっしゃいます。受付で「今年も楽しみにしていました!」「やっと小3になり、参加ができます!」「内容がとても面白いものばかりで、国内外の専門家の話を聞けるのは本当にありがたい!」とのお言葉を頂戴しました。趣旨を理解して頂き、嬉しく思います。今後も最先端の学びを親子で体感できる「子ども大学水戸」にご期待ください!

さて、入学の手続きが終わると、入学式を開催しました。学長の内田信子先生からの学長訓示で、子ども大学水戸の特徴や能動的に学ぶことの大切さなどを伝えてくれました。

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そのあとは、学生が全員起立して、代表宣誓を根本和忠くん・都築花香さんが行いました。内田先生の言葉の通り「能動的に学ぶ」ことや「将来の夢や職業感を持つ学習とする」ことを宣誓。素晴らしい宣誓となりました。

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入学式の最後には理事長の岡本より、子ども大学とは?、茨城にある子ども大学の種類、子ども大学水戸のコンセプト、子どもたちが大人になったときの将来、親が社会に出た環境と子どもが社会に出るときの環境の違いなどを保護者の方々にもお伝えし、入学式が終わりました。

そして、いよいよ講義です。第1回講義は、水族館プロデューサー・新野大先生による「水族館の作り方~水族館のひみつ~」です。大阪・海遊館の立ち上げの話から開始。水族館の実例を挙げながら、どのように完成していくのかを学びます。

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例となった海遊館は1990年に開館し、「環太平洋火山帯,環太平洋生命体」をコンセプトにした水族館で、巨大な水槽など14の水槽を用いて、南極・南米エクアドルなど10の地域の生物を飼育し、環太平洋の海を表現した日本有数の大型施設です。当時ではこれだけの巨大な水槽を使った水族館は珍しく、それまでの水族館のイメージを大きく変えた施設であったとのこと。

水族館のコンセプトを決めた後は、どの生物を展示するか?また、その生き物の特徴を生かせるレイアウトにするには?など様々なことを考えながら、作り上げていくのですが、その中でも特に悩んだのが「目玉生物」だったようです。

当時の海遊館で飼育されていた目玉生物たちを説明をしてもらいましたが、特に目玉中の目玉である「ジンベエザメ」にクローズアップして深く学んでいきました。当時、ジンベエザメを飼育する水族館は世界中で「沖縄美ら海水族館」しかなかったそうで、ジンベエザメをみることができる、十字の形をした「太平洋水槽」(深さ9m・水量5400㎥)を作り、人気の水族館にしたかったようですが、肝心のジンベエザメが捕獲できておらず、ぎりぎりまで捕獲に苦心した話が印象的でした。
(結果的に開館直前に、沖縄近くでジンベエザメを捕獲でき、開館に間に合ったのは本当に安心した。と裏話がありました)

後半戦では、前半戦で例に上がった「ジンベエザメ」の捕獲から海遊館までの移動をどのようにしたのか?の動画から始まり、その後は海の生き物についての特徴をクイズ形式で「何故そう思ったのか?」も学生たちに質問。挙手している学生が多く、能動的な学びとなったようです。

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講義の最後に、質疑応答の時間を取りましたが、半数の70人以上が手を挙げている状態で、時間内に終わることが出来ないほどでした。また、保護者の方も参加していましたので、保護者の方にも質問をして頂きました。子どもたちがものすごい勢いで挙手をしている姿を見ていたので、手を上げ辛かったかもしれませんね。

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楽しい講義が終わった後は、HR(ホームルーム)を行い、次回の講義の話をしてから、集合写真を撮影して終了となりました。学びを3時間続けた表情とは思えないほどの笑顔が多いのが、能動的に学べた特徴ですね!

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第2回講義は7月15日(土)に常磐大学にて国立環境研究所・江守正多先生による「地球温暖化と私たちの未来」です。お楽しみに!