12月6日(土)第3回講義に際し、
学生の皆さんからの質問の回答を、山本先生よりいただきました!

次回講義の際、学生の皆さんにはそれぞれの回答をお渡ししますが、
今回も、一部ご紹介をしていきます。

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★第3回講義 「衛星かぐやから月と地球を観察してみよう」

【山本先生への質問とご回答】

Q.他にもリモートセンシングでできることがあるのですか。
➡A.光(紫外線や可視光線、赤外線など)を利用したリモートセンシング以外にも、
電波を利用したリモートセンシングでもたくさんのことが調べられます。

Q.もし今後技術が発展したなら、離れた星からでもリモートセンシングはできますか。
➡A.できるようになる可能性は有ると思います。
地球からでも他の惑星などをリモートセンシングで調べられたら便利ですね。

Q.衛星の写真は、どこまで細かく見ることができるのですか?
➡A.いま、一般に手に入る衛星写真(画像)の中で一番細かく見えるのは、
地上30cmが見分けられる性能を持つものです。

Q.次に人工衛星を日本から出す時は、何の事を調べる人工衛星が出されると思いますか?
➡A.2015年以降には、天文衛星(地球の大気圏外から宇宙を観測する衛星)や、
水星探査の衛星(探査機)、地球を調べる地球観測衛星が予定されています。
次々に人工衛星が打上げられて、見た事のないデータが得られることがとても楽しみですね。

Q.なぜ、かぐやは大気けんでもえなくて月におちたのですか。
またかぐやは今、どういう形なんですか。
➡A.月の周りを回っていた「かぐや」を、地球に帰る軌道に変更して
地球の大気圏に突入させるためには、とてもたくさんの燃料が必要となるため、
月を回りながらだんだん高度を落として制御落下させる方法が取られました。
今の「かぐや」が月の上でどのような姿なのかはまだ誰もみていないのでわかりません。
いつか見てみたいですね。

Q.他のわくせいのえいせいで、月と同じようなぶっしつのえいせいはあるのですか。
➡A.火星の衛星や木星の衛星も、岩石等からできているとされていますが、
月とはちょっと違っているようです。

Q.いんせきはどうやってできるのですか?
➡A.太陽系が生まれた時に惑星や小惑星になりそこなった「かけら」が
そのまま漂っていたものが隕石として落ちてくる事もありますし、
惑星や小惑星の表面に小さな隕石が衝突した時にその衝撃で飛び出したものが
隕石として別の惑星や小惑星に降ってくることもあります。

Q.私は宇宙関係のしごとにつきたいのですが、
どういう教科をおもに勉強すればいいのですか。
➡A.宇宙関係にもいろいろな仕事があるので、この教科が得意でないとだめ!
ということはないと思います。ただ、技術開発・研究で宇宙に関わる分野が多いので、
理系の科目が得意な方がチャンスは多いと思います。
また、宇宙関係の仕事だと海外の人たちとの協力も欠かせないので、
英語も苦手でない程度にしておくとよいかもしれません。

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山本先生、お忙しい中、ありがとうございました!