こんにちは!「子ども大学水戸」事務局です。
12月20日(日)に茨城高等学校・中学校にて「年末特別講義」を実施しました。
今回の特別講義は「水戸市」との共催です。

水戸周辺に住んでいても、水戸の歴史を知らないまま大人になっており、郷土の歴史や成り立ち、文化を学ぶことで郷土愛が芽生えると考えておりますので、今回水戸市のご協力を得て開催となりました。

さて講義ですが、いつも通り理事長によるHRの後に、水戸市長「高橋やすし市長」の挨拶を頂きました。多忙の中、来場いただき、学生たちに夢を持つ大切さや水戸の歴史について語ってくれました。

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市長の挨拶後は、いよいよ講義開始!
特別講義の講師は・・・、東京大学教授の山本博文先生による「歴史って面白い!水戸の歴史から学ぶ日本史」です。山本先生は角川書店のまんが「日本の歴史」の監修をした先生です!

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まずは日本の歴史全般の話から始まり、時代を一つ一つひも解いて、全体像の理解から始めました。
小学校では、小学6年生で社会の中で歴史を学びますが、マンガを使いながら分かりやすく講義をしてくれたので、理解しやすかったです。

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日本がまだ「倭」と呼ばれていたころの国内のことや邪馬台国の場所の秘密、日本の歴史を記した書物の流れなど、なかなか本などに掲載されていないことが、たくさん出てきたので、ノートへびっしりと写していた学生が多かったです。

特に平安時代の貴族たちの文章から当時の生活の様子を、「活字」と「マンガ」で読み解いた説明は面白く、時代によって異なる価値観があるのだということや女性の強さなどを学びました。

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後半戦は、水戸学を中心に水戸の歴史を学びました。
「水戸黄門」の「黄門」とはどういう意味があるのか?学生たちに質問をすると、しっかりと挙手をして正解を言ってくれたのには、山本先生もびっくり!大学生でもわからないことをしっかりと答えたたことに対して「流石、水戸の子ども達」とほめてくれました。

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徳川光圀の役割や弘道館・偕楽園の存在、大日本史の三大特質など身近なものから始まり、少しずつ深い知識へと講義が移っていき、あっという間に講義が修了です。最後に講義を聴いた上で、疑問や質問を受け付けました。

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学生だけではなく、保護者の方からも質問をお受けしましたが、「鎌倉幕府が出来たのは1185年と1192年のどちらが正しいのか?」「天照大神と神武天皇の関係は?」「日本の呼び名が倭から日本に変わったのはいつからか?」「編纂した書物を朝廷へ献上したのはどういう意図か?」など、とてもユニークな質問が多かったです。

これを機に、歴史を学びたいという学生・保護者も多かったようで、講義終了後に山本先生監修の「日本の歴史」を購入して帰られた家庭がたくさんおりました。一日で学びを終えるのではなく、継続して学んでほしいですね!

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6月から開始した第2期の子ども大学水戸の講義ですが、年内の全ての講義が終了しました。たくさんの学生・保護者が集まり、とても良い学びをしております。
今後も「夢の種」をまく講義が続けられるよう、スタッフ一同精進していきますので、ご協力を宜しくお願いします。

次回の第5回講義は2月13日(土)に実施します。
タフツ大学・石原先生の講義です!お楽しみに!