2月3日(土)に「第5回講義」を茨城高等学校・中学校の大ホールにて実施しました。今回の講義は、株式会社 竹中工務店・お江戸出前塾チームによる「ものづくり、かたちづくり」でした。講師の先生たちは、なんと合計「11名」!過去最大の講師の先生たちによる”ワークショップ”と”座学”の講義となりました。

最初は、石崎先生から「竹中工務店を知っていますか?」の問いから始まりです。竹中工務店が関わった茨城での建築物は「徳川ミュージアム」が有名ですが、県外では「東京ドーム」「東京タワー」「アベノハルカス」など、とても大きな建築物を造っているゼネコンであることを覚えもらい、他の大手ゼネコンは「土木」と「建築」の両部門を持っているが、竹中工務店は「建築」だけの会社であることも学習。

そして会社の学習が終わると、A・Bの2グループに分かれて”ワークショップ”と”座学”の学習へと移りました。

”ワークショップ”では、待永先生から「アベノハルカス」の例を出され、CGシミュレーションを見ながら構造の重要性を学習しました。なぜあのような形状の建物になっているのかが、とても分かりやすく学べたと思います。

そのあとは、6グループに分かれて、実際に構造体を作って実験をすることになりました。最初は構造学習として5階建ての骨組みが地震発生装置の上に置かれ、装置が動くと、ものすごい揺れが出るのを全員で確認。強い構造体にするために、ブレース(筋交い)6本が与えられ、ブレースを何処につけるをグループごとに話し合い、考え、建築物の完成を目指しました。また、12個の立方体ブロックも渡され、出来るだけ高く(6階建て以上)、構造として強いタワーを作ることも同時に行いました。

最後は、グループごとに考えた構造体を集め、地震発生装置に順番に乗せて、グループごとに比較をしてみましたが、どのグループもブレースをよく考え、作られていました!
※動画を「子ども大学水戸」のFBで公開してありますので、ご覧ください。

座学では、坂田先生を中心に、建築として電気や水道、防災などの学習をしました。建物物は、造るだけではなく、人が安全・快適に住むためには、どのようなことが必要かも考えなければなりません。実際に、水道はどのようにして使用しているかの3パターンや、電気を安定供給するために、どのようにしているのか、などを学びました。

特に電気の単元では、実際に照度系を使って施設内の明るさが何ルクスあるかを計測したりすることを実験したのですが、日常生活をしている明るさ・施設内の明るさの数値などは、普段では考えることはほぼないでしょうから、とても良い経験になったとおもいます。

最後は質疑応答でしたが、たくさんの面白い質問が出ました。特に面白かったのが「どんな家を建てたいですか?」の質問に、「奥さんが喜ぶ家です!」の回答は会場が大いに沸きました。素晴らしい回答だったと思います!

竹中工務店の先生方、ありがとうございました!

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次回は3月10日(土)に第6回講義と修了式を行います。講義は拓殖大学・吹浦先生による「とっておきの話 世界の国旗」です。お楽しみに♪