10月13日(土)に智学館中等教育学校にて「第3回講義」を実施しました。智学館は、先日公開され始めた、映画『覚悟はいいかそこの女子。』の撮影場所として利用された素晴らしい施設の会場です。

前回の講義から3か月が経過した久々の講義です。最初のHRでは、夏に実施した「先端技術見学ツアー」や「1Day English Camp」の報告から開始しました。その後はいつものように「News」に関する学習を開始!震災や台風被害など天災による暗い話題やノーベル賞受賞や「はやぶさ2」がりゅうぐうへ到着したことなど、明るい話題もありました。社会の中で生きているわけですから、しっかりとNEWSの情報収集を日常的に行えるように成長してほしいです。

第3回講義は、読売新聞水戸支局長・川辺隆司先生による「新聞ができるまで」です。前半戦は、身近なモノである「新聞」がどのように出来るのかを学びます。「新聞を読んだことがあるか?」という問いから開始しましたが、大半の学生が新聞を知っていますが、中をよく見ている学生の数は非常に少なかったです。

先ずは、その新聞が実際に手元に届くまでの流れを映像を使って確認しました。新聞を作るにはたくさんの部署と人間が働いており、とくに取材をするための部がどれだけ多いのかには驚きました。政治分や経済部、社会部、編成部など16の部署があり、それぞれの部署の代表が集まり、編成会議を行って紙面内容が決定し、新聞が完成して、私たちの手元に運ばれてくることを学びました。


新聞の作られ方を学んだあとは、新聞の限られたスペースの中に、どれだけ重要な情報と分かりやすさを追求するかが大切であり、またその内容が分かる見出しをどのように考えるかについて学習!

学生達は、実際の新聞を見ながら、どのような見出しにすればその文章内のイメージが分かりやすくなるのかを考え、相談し、発表するワークショップを実際に行いました。正解となる答えはないのですが、短いフレーズで、興味を持てる分かりやすい見出しを作ることの面白さと大変さを感じることが出来たと思います。

後半戦は、新聞の内容についての講義でした。
朝刊には20万文字の情報があって、その文字量はアナウンサーが読むと10時間以上かかる量であり、本に直すと新書一冊分あるとのこと。新聞は膨大な量の為、全てを読むことはなかなか難しいので、最初は見出しを読んで、興味のある記事から「つまみ食い読み」をすると良いことを教わりました。

最後はインターネットが発達した時代において、TwitterやfacebookなどSNSなどに「フェイクNEWS」が流されることが増えており、実際にTwitterの投稿写真を見て、何故「フェイクNEWS」がダメなのかを考え、実際に自分自身もそれらを投稿しないことの重要さを考えました。

そして一番大切なことである、玉石混交の情報の中から、本物の情報と偽物の情報を見分ける力が必要で、それらは新聞などを読むことで少しずつ身についてくると教わりました。情報リテラシーの向上が必要であることを、学生たちにメッセージを送って頂き、講義が終了です。川辺先生、ありがとうございました!

次回の第4回講義は11月17日(土)に株式会社ミライセルフ代表の「表 孝憲先生」による「日本と海外の大学・会社で学び、働き、感じた仕事の考え方」です。会場は茨城高等学校・中学校にて行います。お楽しみに♪