【第5期第5回講義特別編!】
「ミドリムシで地球を救う!? ~地球の問題を一緒に考えてみよう~」
株式会社ユーグレナ 阿閉耕平 先生

2月9日の第5期 第5回講義にてご登壇いただいた、株式会社ユーグレナ 阿閉耕平先生より、皆さんの質問に対する回答が届きました!
感想を含めいろいろな質問をいただいた中、余りにも数が多いため、皆さんからの質問が多く、先生だからこそお答えいただける専門的な質問にまとめてお願いをしています。
阿閉先生の追加の特別講義、ぜひ読んで学んでみてください!


【株式会社ユーグレナ 阿閉耕平先生がみんなの質問に答えます!】

●質問1.阿閉先生は主にどんな研究をしていらっしゃるのですか?

主に研究は3つのステップで進めています。
1、新しいミドリムシを捕まえて、遺伝子を調べて名前を決める
2、新しいミドリムシの特徴を調べて持っているミドリムシを比べる
3、良い特徴を持つミドリムシの特徴をもっと引き出す


●質問2.先生は、数ある研究や仕事の中で、どうして今のお仕事を選んだのですか?

ミドリムシをはじめとした藻類に魅力を感じたので、藻類の研究者になろうと思いました。


●質問3.ミドリムシの体の所々が透明なのは、なぜですか?

ところどころ色素が無い部分があるため、透明に見えます。
川や池の水を顕微鏡で見てみると透明な微生物は意外と多いです。


●質問4.これからの生活の中で、燃料や食品以外に、ミドリムシの活用方法はありますか?
また、ミドリムシ以外ではそれらは実現できないのでしょうか?

生き物が作り出す資源のことをバイオマス(正確にはもっと細かい定義があります)と呼びます。
バイオマスには5つのFから始まる活用方法があり、ミドリムシについても燃料や食品以外にも、様々な用途で活用できる可能性があります。
詳しくは「バイオマスの5F」を調べてみて下さい。


●質問5.ミドリムシクッキーを開発するのに、どれぐらいの時間がかかりましたか?

より良いミドリムシクッキーの開発は今も続いています。栄養不足の子どもたちのために、毎日改良の検討をしており、これからも続いていきます。


●質問6.人を運ぶことのできるバスにミドリムシの燃料を用いる場合、何個のミドリムシが必要ですか?

研究ではミドリムシを個数ではなく、重さで計っています。
燃料にはみなさんが本でしか見た事の無いような数のミドリムシが使われています。


●質問7.ユーグレナCEOの出雲さんは、どうやってミドリムシに出会い、活用する発想を得たのですか?

同じ大学の鈴木さん(今のユーグレナの研究担当)を出会ってミドリムシとミドリムシを活用する発想を知りました。
詳しい話は出雲社長の本「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」を読んでみて下さい。


●質問8.ミドリムシはどうやって培養していますか?

研究室では、試験管と呼ばれる筒の中にミドリムシが生きられる水を入れて培養しています。


●質問9.ミドリムシの仕事をしていて大変だったことはなんですか?
また、大変なことを乗り越えるのには何が大切ですか?

研究者は毎日研究だけをしているわけではなく、好きな仕事も苦手な仕事もあります。
苦手な仕事を乗り越えるには、自分の仕事がきっといつか世の中の役に立つ、という気持ちが大切だと思います。


●質問10.先生が1番大切にしている仕事をする中での心がまえについて教えて下さい。

研究は一人でするイメージがあるかもしれませんが、実際は多くの仕事と一緒で、チームで取り組むものです。
そのため、常に一緒に研究する仲間に感謝の気持ちを忘れないように心がけています。


阿閉先生、お忙しい中、ありがとうございました!