【第7期第2回講義特別編!】
「「蛾」の目の仕組みがディスプレイに?~エンジニアリングと世の中のつながり~」
ソニー株式会社 R&Dセンター
シニアディスプレイエンジニア 平井 基介 先生

お待たせいたしました!
2020年7月11日に行われた第2回講義にご登壇いただいた、ソニー株式会社 R&Dセンター シニアディスプレイエンジニア 平井先生より、皆さんの質問に対する回答が届きました!
感想を含めいろいろな質問をいただいた中、余りにも数が多いため、皆さんからの質問が多く、先生だからこそお答えいただける専門的な質問にまとめてお願いをしていたのですが、なんと100以上のすべての質問にご回答いただきました。
平井先生のの追加の特別講義、ぜひ読んで学んでみてください!


【ソニー株式会社 R&Dセンター 平井先生がみんなの質問に答えます!】

★質問1. ディスプレイは、今はすべての色を再現できていないと講義の中にありました。本当に全ての色を再現できるようになると思いますか。
講義で少し話しました物体から発せられる物体色という点ではかなりのところまで再現できるディスプレイも出てきています。あとはコストや製造の観点からもどこまでを求めるか、でしょうか。ぜひいろいろなディスプレイを色にフォーカスして見比べてみると面白いと思います。


★質問2. ディスプレイの方式にはいろいろなタイプがありますが自発光、非発光、LEDなどのエンジニアリングをするときにはそれぞれどのような違いがありますか。
映像や色を出す仕組みが異なるのでそこを意識しなくてはいけないと思います。また、面で発光するか点で発光するか、などの違いもあります。それに用途を考えてどのようなタイプがどの用途に適しているか、などを考えることも大切ですね。


★質問3. モスアイ構造は、どのようにつくるんですか。
いろいろな作り方が模索されています。1つは金型といって、モスアイ構造と逆の構造を作ってそこに樹脂を流し込んでフィルムなどに押し付ける方法があります。スタンプ、印刷のイメージです。


★質問4. 蛾の目の仕組み以外に昆虫の仕組みが使われているものはありますか。
私の専門ではないのですが、例えばバッタの後ろ脚の跳躍力は驚異的でロボットに応用研究されていたり、虫の羽は一瞬で開いたり閉じたりできるのは特殊な折り方がされていて、宇宙での太陽光パネルの開閉に同じ原理が試されたことがあったりしています。


★質問5. 動物と人間の見える色はちがうということですが、どちらの見え方が正しいのですか。
哲学的な話になりますね!自然界で考えると動物も人間もフラットであるはずなので、どちらが正しくてどちらが間違っている、ということではないように思います。お互い、進化の過程で今の見え方を獲得してきたのだと思いますが不思議ですね。


★質問6. 先生は、なぜ、「エンジニア」に、なろうとおもったんですか。
皆さんと同じくらいの歳の頃、科学館やプラネタリウムに行くことが好きだったり、昆虫をよく捕まえて遊んでいたりしていました。その中でなんでだろう、不思議だな、と興味を持つ機会が多くて、それが今エンジニアになっている1つの原点かもしれませんね。


★質問7. 先生は、今後どのような物を作っていきたいですか。
見る人たち、使う人たちが、おー、と心動く、感動するようなものを世に送り出していきたいと思っています。それはひょっとしたら製品やものという形だけではなく、サービスといった目に見えないものかもしれませんが、その軸は大切にしたいなと考えています。


★質問8. どうして蛾の目がディスプレイの仕組みに使えると気がついたのですか。
気付いたのは私自身ではないのですが、そのような技術が世の中に存在しているということはけっこう前から知っていて、本を読んだり、ネットで調べたり、人に聞いたり、実際試してみたりと、普段からアンテナを張っているといつの間にか本当に仕事で扱うようになっていました。


★質問9. エンジニアになるために一番大切なものは何ですか。
起こっていることに興味や関心を持つことは大切かなと思います。なんでだろう、どうしてだろう、すごいな、きれいだな、何とかしたいな、という姿勢でいると自然と自分で分からないところを調べたり人に聞いたりして、その背景にある技術などがだんだん分かってくると思います。


★質問10. 「いろいろなことに関心を持つ」ということでしたが、なかなか関心を持つことが難しいです。自分のなかで、どのような気持ちをもつことが、関心につながるのでしょうか。
まずは自分の好きなことに関心を持ってみるのがよいかもしれませんね。ゲームでもいいしアニメもいいし、食べることでも、人と話すことでもYoutubeでも何でもいいと思います。好きなことだと関心を持ちやすいですよね。少しでも関心持てたら突っ込んでやってみるといいと思います、そして合わなかったら他に移って全然いいと思いますよ。


【ディスプレイに関すること】

★質問11. ディスプレイで役にたったことは何かありますか?
見たい映像や情報を見やすく映すことができるのは、人の心を動かすことに役立つと思います。


★質問12. 綺麗な画面は何年後に一般的になるのですか?
キレイという点では終わりがないかもしれませんが、今のディスプレイも以前に比べると格段に美しくなっています。ぜひ店頭で見てみてください!


★質問13. 空中に、ディスプレイができるのは、いつですか?
いろいろな方式がありますが、もう既に見えるものもありますよ!ぜひ調べてみてください。


★質問14. ディスプレイはいつ頃からあったんですか?
ブラウン管の発明が1897年のようです。100年ちょっと前ですね!


★質問15. 世界で一番最初にできたディスプレイはなんですか。
民生用という意味ではブラウン管ですね、今はもうあまり残っていないかもしれません。


★質問16. ディスプレイは、今はすべての色を再現できていません、本当に再現できるようになると思いますか。
講義で少し話しました物体から発せられる物体色という点ではかなりのところまで再現できるディスプレイも出てきています。あとはコストや製造の観点からもどこまでを求めるか、でしょうか。ぜひいろいろなディスプレイを色にフォーカスして見比べてみると面白いと思います。


★質問17. いつになったら全ての色の実現が出来ますか
できるかもしれないし、できないかもしれないし、これからの研究開発の成果にかかっているかもしれませんね!


★質問18. 講義で言っていた色以外の色を出すためにはどうすればいいですか?
いろいろな色の出し方があります、身近なところでは絵の具を混ぜて色が変わる様子を実験してみると面白いかもしれません!


★質問19. 色々な色を作るのに、難しい色や簡単な色はありますか。
どの色も難しい感覚がありますが、特に黒、真っ黒ってけっこう難しいです!


★質問20. ディスプレイに蛾の目を使ってますが、蛾以外の目は、使えなかったのですか?
蛾の目をまねた形が使われている、ということですね。他の生き物の目なども調べてみると面白いかもしれません!


★質問21. 再現できる色で、一番難しい色は何ですか。
以外に真っ黒、というのが難しいと思います!


★質問22. いつからディスプレイの機械が普通に使える様になると思いますか?
ディスプレイを世の中に広く広めるためには、性能はもちろん、使いやすさや価格、デザインなども大切です。どんどん広がってくれるといいですね!


★質問23. 有機ELは、スマートフォンなどにも使用されているのでしょうか。
はい、最は有機ELを使ったスマートフォンが出ています!


★質問24. 目が悪くならないディスプレイはありますか?
講義で少しお話した反射型のディスプレイは目に優しいと言われています。特に電子ペーパーは新聞や教科書を見るような感覚で見ることができます。


★質問25. ほかにも自然をもとにしたディスプレイはあるんですか。
他に調べてみると、ディスプレイに使われている部品で、自然の原理を応用したものが使われているかもしれません!ぜひ調べてみると面白いと思います。


★質問26. ディスプレイの方式にはいろいろなタイプがありますが自発光、非発光、LEDなどのエンジニアリングをするときにはそれぞれどんな違いがありますか?
映像や色を出す仕組みが異なるのでそこを意識しなくてはいけないと思います。また、面で発光するか点で発光するか、などの違いもあります。それに用途を考えてどのようなタイプがどの用途に適しているか、などを考えることも大切ですね。


★質問27. モスアイ以外にディスプレイの参考となる物はありますか?
ディスプレイはとても多くのデバイス(部品)からできています。信号処理などと呼ばれるソフト的な工夫もいっぱいされています。普段からディスプレイに興味関心を持っていると、参考となるものが見つかってくるかもしれません!





【蛾の目に関すること】

★質問28. 先生、テレビや、スマホ以外に、ガの目のシートは、使われてますか。
また、何に使われてますか。

講義で少しお話しましたが、太陽電池に使う研究がされています。


★質問29. 蛾の目と蚊の目の違いは、なんですか?
蚊の目はどういう特徴があるか分かりません!でも調べてみると面白そうですね!


★質問30. ガが電気の光に集まるのは,モスアイに関係していますか
蛾は夜行性のようで、弱い光を集めることができる目をしているようです。光に向かう習性はあるのでしょうね。昔々は電気も無かったわけなので、もしかしたらこのまま電気がある時代がずっと続くと蛾の目も違う形に進化するかもしれませんね!


★質問31. 蛾にとって外の世界は、色で見えているんですか?
それとも黒白で見えているんですか?

どう見えているんでしょう!?分からないのですがとても興味深いですね!


★質問32. ガの目はどうして六角形のあつまりなんですか?
きっと長い長い時間かけてあの形が生きていく上で一番いい形だったんだと思います。その辺りも調べてみると面白そうですね!


★質問33. どうして蛾の目など形が分かるんですか
髪の毛の1000分の1の細さなので、人の目では見えません。電子顕微鏡と呼んでいるとても小さい形が見られる顕微鏡で見ると分かります!


★質問34. 蛾の目のしくみはスマホに使われていると言っていましたが、他のディスプレイには使われているのですか?
車のパネルにも使われ始めているようです。


★質問35. モスアイこうぞうは、どのようにつくるんですか。
いろいろな作り方が模索されています。1つは金型といって、モスアイ構造と逆の構造を作ってそこに樹脂を流し込んでフィルムなどに転写させる方法があります。スタンプ、印刷のイメージです。





【色に関すること】

★質問36. 物の色は、光の反射で決まっていると言っていましたが、反射しないとしたら何色に見えるのですか?透明ですか?黒ですか?
何も光が戻ってこない(反射しない)ということは、真っ黒に見えるはずです。


★質問37. 光の波長よりも細かいボコボコにすると反射する量が少なくなると聞きましたが,
真っ平ではダメなんですか。

真っ平だと鏡面反射(鏡のような反射)という反射が起こってしまいます。ただ、平だとしても屈折率と呼ばれる特性を制御した薄い膜を付けると反射量を抑えることができます。今はこちらのやり方の方が世の中に多く出回っています。


★質問38. 物がその色に見えるのはその色だけを反射していることは分かりました。それでは絵の具の色は、その色だけ反射するように選んで作ったのでしょうか?絵の具の中身は色の違いによってどのように違うのか知りたくなりました。反射する波長の長さを調整しているということなのですか?反射する波長の違うものを探してきたということなのですか?
はい、絵の具には「顔料」と呼ばれる色のもとになる粒が入っています。その顔料に光が反射して色が見えています。顔料の種類によって色が異なるのですね。それぞれの色がどのような顔料を使っているのか、調べてみると面白いと思います!


★質問39. ホッキョクグマの毛は、透明だと聞いたことがあります。
普通なら白いのに、たまに黄色くなっているように見えます。
どうしてですか?

すごい!知りませんでした。毛が透明でも、集まっていろいろな方向に向いているので光が当たっときにいろいろな方向へ反射しているからだと思います。例えばサランラップはかなり透明だと思いますが、一度くしゃくしゃにしてみてください。白っぽく見えるはずです!くしゃくしゃにすると光がいろいろな方向へ反射してしまうので白っぽく見えたり、黄色っぽくみえたりします。


★質問40. 写真の編集をするときに、コントラストという項目がありますが、それを変えると写真の中の何がどのように変わるのでしょうか。
写真の中の明るい部分と暗い部分の差を変えることになるので、コントラストを上げると強弱がよりついた写真に見えると思います。ぜひ一度試してみてください!


★質問41. 色は反射して見えるけど、じっさいの色は、なんですか。
例えば太陽から来る光とか、電球の光とかはいろいろは色の光が混ざっているので、白に見えています。





【自然や生き物の利用に関すること】

★質問42. 他に、どんな自然を利用したものがありますか?
他にもたくさんありますよ!ハスの葉っぱが水を良くはじきますが、その形をまねしたりもされています。ぜひ他にも調べてみてください!


★質問43. カブトムシのバイオミメティクスはありますか
詳しくはないのですが、少し調べるといくつか文献も出てきますね。ぜひぜひ調べて読んでみてください!


★質問44. 蛾の目の仕組み以外に昆虫の仕組みが使われているものはありますか?
私の専門ではないのですが、例えばバッタの後ろ脚の跳躍力は驚異的でロボットに応用研究されていたり、虫の羽は一瞬で開いたり閉じたりできるのは特殊な折り方がされていて、宇宙での太陽光パネルの開閉に同じ原理が試されたことがあったりしています。


★質問45. ほかの動物の目を活用できる見込みがあるとすれば、なんですか?
例えばネコの目は人より暗い光を感じられると言われていますよね、何か応用する技術があるかもしれませんので調べてみると面白いかもしれません!


★質問46. 生き物によって見え方が違うのは目の構造が違うからですか?
おそらくそうだと思います。進化の過程でその生き物にとって最も良い形になっているんでしょうね、とても興味深いですね。


★質問47. 動物と人間の見える色はちがうと言うことですがどちらの見え方が正しいのですか?
哲学的な話になりますね!自然界で考えると動物も人間もフラットであるはずなので、どちらが正しくてどちらが間違っている、ということではないように思います。お互い、進化の過程で今の見え方を獲得してきたのだと思いますが不思議ですね。


★質問48. 人間の目は動物の中でも一番優秀なんでしょうか?動物によってはフルカラーで見えなかったりすると聞いたことがあります。人間の目も昔からすると進化しているのでしょうか?
人より暗い光を感じられる動物もいますね、そういう点では他の動物も優秀ですね!人の目もきっと少しずつ進化していると思いますが、まだまだ人は歴史が浅いかもしれません。これから長い長い時間かけてもっと進化するかもしれませんね。


★質問49. 他に生き物の目に関係している電化製品はありますか?
例えば「魚眼レンズ」などと呼ばれていますが、魚の目も特徴的ですよね。後ろまで見えているのではというくらい見える範囲が広いと言われていますよね。


★質問50. 世界で一番長い波長が見える動物と、一番短い波長しか見られない動物を教えてください。
これは難しい質問ですね!私も知りませんがこれは調べてみると面白そうですね、ぜひ調べてみてください!


★質問51. ガの目のように自然のものを利用して作ったものはほかにどのようなものがありますか?
他にもたくさんあります!有名なのはひっつき虫という植物知っていますか?よく草むらを歩くと服に付いちゃう植物ですが、あの原理がマジックテープに使われています。





【反射防止シートやフィルムに関すること】

★質問52. 反射防止フィルムは皮脂がついたら拭き取れないとおっしゃっていましたが、ソーラーパネルに反射防止フィルムを貼った場合、雨などで汚れは入らないのですか?
実はモスアイは水を良くはじきます。でも長年使われると汚れが溜まるかもしれませんね、同じ課題があるかもしれません。


★質問53. プロジェクターの光源の丸いところに、反射を抑えるためにモスアイフィルムを貼ることは可能でしょうか。
貼ることはできます。貼ってみるとどうなるのか考えてみるといいかもしれません!


★質問54. モスアイフィルムが、指でも触れるようになったら、電子機器以外でも、使えるようになるのでしょうか。

指で触れるようになったら、触っても汚れない、汚れてもすぐ拭き取れるようになったら、いろいろな使い道が広がりそうですね。窓に貼ったりすると、窓越しで中が良く見えるようになりますよ。


★質問55. 反射防止フィルムは間に入った油がとれないとのことでしたが、油をとるために何かやっていますか。
いろいろな工夫がされています。ふき取りやすい材料に変えたり、拭きとる方の布を工夫したり。


★質問56. 反射防止フィルムの問題点の改善に向けて,今はどんな案があるのですか。
いろいろな工夫がされていますが他にもあるかもしれないのでいいアイデアがあったら教えてください!


★質問57. 太陽光パネルは外にあるのにフィルムを使っていてゴミなどは入らないのか気になりました。
はい、長年使うとゴミが入りそうですね、後はそれを拭き取れれば、洗えればいいのでしょうね!


★質問58. モスアイを使った反射防止フィルムを触るとザラザラしたりしませんか。
髪の毛の1000分の1の大きさしかないので、触ってもザラザラが感じられません、ツルツルに思うのですが、電子顕微鏡という顕微鏡で除くとデコボコなんですね。





【ソニー株式会社やエンジニアに関すること】

★質問59. ソニーの最高傑作は何ですか。
人によって違うと思いますが、私はウォークマンは凄いな!と思います。音楽を外に持ち出す、というのは今は当たり前かもしれませんが、当時は凄いインパクトだったはずです。


★質問60. 料理のような家事ができるロボットは、あと何年で実現できますか?
どれくらいのクオリティを求めるか、ですね。言ったものを全て作ってもらうのか、決まったものを作れるようにするのか、など。でも、きっとそう遠くない将来かもしれませんね。


★質問61. エンジニアは海外にいって何をするのですか。
いろいろな仕事があります。例えば、海外に工場があったりすると、日本で開発して海外で作るために行くとか、あとは海外のお客様と打ち合わせするとか、海外の学会や展示会を見に行って情報収集する、とかですね。


★質問62. ディスプレイを作る人の中にも、このディスプレイを作る専門の人、とかいるんですか?
そうですね、いろいろなディスプレイがあるので、得意なディスプレイがある人もいれば、まんべんなく経験している人もいますね。


★質問63. エンジニアはディスプレイデバイス以外に何があるのですか。
たくさんありますよ。ソフトウェアのエンジニアも電気やメカのエンジニアもいろいろなエンジニアがいます、ぜひ調べてみてください!


★質問64. エンジニアになるために一番大切なものは何ですか?
起こっていることに興味や関心を持つことは大切かなと思います。なんでだろう、どうしてだろう、すごいな、きれいだな、何とかしたいな、という姿勢でいると自然と自分で分からないところを調べたり人に聞いたりして、その背景にある技術などがだんだん分かってくると思います。


★質問65. ホログラフィックの技術を使った製品または、使い道などについて教えてください。
いろいろありますが、お札、にも使わていたり、最近はライブエンターテイメントと呼ばれる分野でも使われていますね。





【先生ご自身に関すること】

★質問66-71. エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?(6名)
皆さんと同じくらいの歳の頃、科学館やプラネタリウムに行くことが好きだったり、昆虫をよく捕まえて遊んでいたりしていました。その中でなんでだろう、不思議だな、と興味を持つ機会が多くて、それが今エンジニアになっている1つの原点かもしれませんね。


★質問72. 今までで開発に携わったものはどれくらいありますか。
そうですね、うまくいったものもうまくいかなかったものも(笑)合わせると、10個以上はあると思います!


★質問73. もともと光などに興味はあったんですか?
光が好き!というわけではなかったのですが、仕事で勉強しているうちに興味が湧いてきましたね。何事も少し突っ込んで調べて考えてみると興味が湧くものもあるとおもいます。


★質問74. 仕事をしている中で、一番大変だったことは何ですか。
いっぱいあります(笑)。一番はうまくいかなくて、その仕事がなくなるかも、というギリギリの時でしたね。


★質問75. 先生が一番好きな歴史の人物は誰ですか。
面白い質問ですね!実は歴史も好きで、特に日本の戦国時代、とか、明治時代、とかは好きです。一番は、そうですね、一人選ぶのが難しいですが、強いて言えば伊達政宗ですかね。


★質問76. エンジニアリングは、世の中・社会と、つながっているとは、どうゆうことですか?いつからそうおもうようになりましたか?
結局、エンジニアリングは何のためにあるかというと、社会をよくするため、だと思うんですよね。エンジニアをやっていて最近特にそう思うようになりました。


★質問77. 先生は、どのようなきっかけで、エンジニアになったのですか。
また、先生が今熱心にしていることは何ですか

皆さんと同じくらいの歳の頃、科学館やプラネタリウムに行くことが好きだったり、昆虫をよく捕まえて遊んでいたりしていました。その中でなんでだろう、不思議だな、と興味を持つ機会が多くて、それが今エンジニアになっている1つの原点かもしれませんね。
今は今回のように、皆さんのようなこれからの社会を担う方たちへ、何か少しでも役に立てればと思ってこのような活動をしています。


★質問78. エンジニアとして、一番大変だったことは何ですか。
やはり何をやってもうまくいかなかったことですね。そういう時は本当に大変ですが、周りに相談したり助けを求めることが大切だと思いますね。


★質問79. 光の事で、調べてみたい事はなんですか。
講義で少しお話しましたが、ブラックホールは興味があります!


★質問80. 先生は、どのような物を作りたいですか?
人の心を動かすものがいいですね!人が感動してくれるのが何よりうれしいです。


★質問81. 先生は今どんなディスプレイを開発しているんですか。
今は3Dディスプレイと呼ばれる、立体に見えるようなディスプレイの研究開発をしています。


★質問82. 先生がエンジニアになった理由は何ですか?
皆さんと同じくらいの歳の頃、科学館やプラネタリウムに行くことが好きだったり、昆虫をよく捕まえて遊んでいたりしていました。その中でなんでだろう、不思議だな、と興味を持つ機会が多くて、それが今エンジニアになっている1つの原点かもしれませんね。


★質問83. 先生が一番おどろいた発見は何ですか?
驚いたことはいっぱいあってどれが一番というのは難しいのですが、自分が考えて予想した結果が実際に実験してその通りになったときは驚いたし嬉しかったですね!


★質問84. 外でディスプレイを鮮明に見れるようにするために今やろうとしていることはありますか
反射を抑制する方法もいくつかあって、今回ご紹介したような表面のフィルムを使ったり、フィルムの奥にあるものの反射を減らしたりといろいろやっていますよ。


★質問85. どうしてがの目がディスプレイの仕組みに使えると気がついたのですか?
気付いたのは私自身ではないのですが、そのような技術が世の中に存在しているということはけっこう前から知っていて、本を読んだり、ネットで調べたり、人に聞いたり、実際試してみたりと、普段からアンテナを張っているといつの間にか本当に仕事で扱うようになっていました。


★質問86. 平井先生はどんな時に仕事のやりがいを感じますか?
やはり自分が携わっている仕事が形になって来たときですね!あとはたとえ形になる前でも、自分の仕事が誰かの心を動かす、誰かの役に立つときはやりがいを感じます。


★質問87. 先生が1番好きな本のジャンルと本の名前を教えてください
本はよく読んでます。子どもの頃は、ブルーバックスシリーズやNewtonという科学雑誌、あとは漫画日本の歴史が好きでしたね。今はいろいろなジャンルを読みますが、小説が多いですね。1つ挙げるとすれば、「手紙屋」という小説がありますがこれは皆さんも社会に出る前に1度読まれるとよいのではとお勧めです。


★質問88. 先生が、ソニーのお仕事を選んだのは、どうしてですか?
ソニーを選んだのは、自由に好きなことをやらせてくれそうなイメージがあったからですね。実際に自分の責任でやりたいことをやらせてくれる雰囲気ですよ。


★質問89. 今後の仕事でやってみたいことはありますか?
エンジニア以外もやりたいと思っています。1つの仕事をし続けることはそれはそれで素晴らしいことですが、その時々で社会との関わりを変えていくのも素晴らしいことだと思います。そのためには普段からいろいろなことに関心を向けておくことが大切ですね!


★質問90. エンジニアの仕事をしていて楽しと思う時は、どんな時ですか。
何か問題が起こって、それがなんでだろう?と考えて予想して、実際試してみてうまくいったときですね!あとは、自分のおかげで誰かの役に立った時とかですね。


★質問91. 蛾以外の昆虫だったらどんな昆虫のどんな特徴をどんなことに応用できるとお考えですか。
私の専門ではないのですが、例えばバッタの後ろ脚の跳躍力は驚異的でロボットに応用研究されていたり、虫の羽は一瞬で開いたり閉じたりできるのは特殊な折り方がされていて、宇宙での太陽光パネルの開閉に同じ原理が試されたことがあったりしています。


★質問92. 蛾の生態については詳しいんですか
もともと全然詳しくないです!ただ、仕事で関わるようにもなって、興味や関心が湧いたので自分でいろいろ調べたりしていたら少しずついろいろなことを知るようになってきた、という感じですね。


★質問93. いまどんなものを開発しているのですか?
今は3Dにディスプレイと呼ばれる、立体に見えるようなディスプレイの研究開発をしています。


★質問94. 物にも異なると思いますが、ディスプレイを作る時に大切な事や、守っていることは、何ですか。
とても性能がいいものが必ずしも世の中に受け入れられるということではない、ということは気にするようにしていますね。お客様がどういうものを求めているのか、安いものなのか、明るいものなのか、とか、声を聴くことは大切だと思っています。


★質問95. 今まで作ってきたディスプレイの中で、一番よくできたと思う自信作は何ですか。
開発はとても多くの人が関わっているので、私一人で作ったものは一つもないのですが、みんなでチームで作り上げたものとして一番印象に残っているのは、講義で少し紹介した大型のLEDディスプレイですね!


★質問96. 今までに作ったディスプレイで、ちいさいものはなんですか?
開発途中の実験をしているときには、1cm角くらいの小さいものを作ったりしますよ!





【その他の質問】

★質問97. 人間はどのくらい生態進化したんですか?
私も専門ではないので分かりませんが、あまりまだヒトは生まれてから時間が経ってないですよね、そういう点ではまだまだこれから進化するかもしれませんね!


★質問98. 光を吸収しないものはありますか。
光を吸収しないということは、何もないということですね!


★質問99. 横浜にある大きなディスプレイは、何ミリのずれまでならいいんですか?
もう1ミリもズレたらやり直し、ですね!ミリより2ケタ3ケタ小さいレベルのズレに収まるように作られています。


★質問100. 現在、視覚と聴覚に関するデータのみがデジタル化されてソフトとして販売されておりますが、その他の五感(嗅覚、味覚、触覚)に関する情報をデジタルデータ化することは難しいでしょうか?また、デジタルデータ化に関する研究は行われているでしょうか?もし全ての五感がデジタルデータ化され、VRの機器などに取り込まれることになれば、コロナ感染拡大防止のための外出自粛による閉塞感が緩和されますし、外出できない方が旅行を疑似体験する際の満足度も高くなりますので、良いように思います。
VRとホログラムを使って、学校の授業を受けられるようにすることは技術的に可能でしょうか。可能になれば、コロナの影響を受けずに全く同じ感覚で授業を受けられるので良いと思います。
プレイステーション5は、どのような機能が新たに取り込まれたり、アップされたりしているでしょうか?これまで何度かプレイステーションのハードが更新されてきましたが、どれくらいの期間で開発が進められているのでしょうか。また、どのような機会(目的)にハードが更新されるのでしょうか?前の機種で使用されているソフトが使えないため、新しいハードが開発されても遊べる魅力的なソフトがなければ売れない可能性があるため、何らかのメリットをユーザが感じなければハードが売れませんので、頻繁にハードを更新するのはメーカにとってもデメリットのように思います。
今回の蛾のように、生物特有の機能を電子機器に取り入れた製品はあるでしょうか?また、ソニー(他の電子機器メーカも含む)では、生物学に関する研究に取り組むことで新製品の開発が行われたり、生物学を専攻した学生を採用して開発しようとしたりされているでしょうか。

五感に関する研究開発は盛んにおこなわれていますね。デジタルデータと呼べるかは分かりませんが、ソニーもアロマスティックといういくつかの好きな香りが出せる製品を出していますね。(最近販売中止になったようです)嗅覚や味覚は分子レベルに落とせばデータ化できるでしょうし、触覚は電気信号などに変換すればある意味データ化かと思います。旅行疑似体験できるデバイスもいいですね!

学校の授業にVRやARなどのテクノロジーを応用できないかという研究も今はとても盛んにされています。コロナで教育を止めるのはよくないと思うので、この分野へのテクノロジーの導入はどんどん進んでほしいと思っています。

プレステ5の機能についてはゴメンナサイ、まだ秘密事項が多いので詳しくはお答えできません。確かにハードの変更はデメリットの部分もあると思います。後はそれを上回るユーザーへの利点が提供できるという判断で開発が進められているところはあると思います。

生体模倣は例えば蝶の羽をまねた扇風機とか、あとはロボット分野へなど、多くへ応用されていますね。また、ソニーに限らず学生時代に生物学を専攻されていた方々も多く活躍されていますよ!もし生物学に関心があって、そのバックグラウンドを電機メーカーや他の仕事で直接活かしてみたいと思うならそれ自体素晴らしいことだと思います。


★質問101. 「いろいろなことに関心を持つ」ということでしたが、なかなか関心を持つことが難しいです。自分のなかで、どのような気持ちをもつことが、関心につながるのでしょうか。
まずは自分の好きなことに関心を持ってみるのがよいかもしれませんね。ゲームでもいいしアニメもいいし、食べることでも、人と話すことでもYoutubeでも何でもいいと思います。好きなことだと関心を持ちやすいですよね。少しでも関心持てたら突っ込んでやってみるといいと思います、そして合わなかったら他に移って全然いいと思いますよ。


★質問102. 1nm=10億分の1m と言っていましたが、10億分の1は、地球じょうのもので、何がありますか?
例えば1mの10億分の1にあたる1nmという大きさは、今話題のウイルスよりも小さい大きさですね!


★質問103. 光の干渉を身近で感じられるものはありますか。
例えばシャボン玉ですね!シャボン玉はキラキラいろいろな色が光って見えると思いますが、あれは、薄いシャボン玉の膜の中と外から反射してくる光が干渉していろいろな色が出ています。





平井先生、お忙しい中ありがとうございました!