6月18日(土)に子ども大学水戸第3期「入学式+第1回講義」を茨城高等学校・中学校の大ホールにて実施しました。

先日「入学許可証」をお送りしてから、あっという間の時間でしたが、天候にも恵まれ無事に入学式を迎えることが出来ました。今期は第2期以上のお申し込みを頂き、注目度の高さを感じております。

実際に、水戸市・ひたちなか市・那珂市だけではなく、栃木県やつくば市、日立市、筑西市、取手市など遠方からも入学された方もいらっしゃいます。受付で「内容がとても面白いものばかりで、国内外の専門家の話を聞ける場は本当にありがたい!」とのお言葉を頂戴しました。趣旨を理解して頂き、嬉しく思います。今後も最先端の学びを親子で体感できる「子ども大学水戸」にご期待ください!

IMG_3494

さて、入学式ですが、お茶の水女子大学名誉教授・子ども大学水戸学長の内田伸子先生による訓辞から始まりました。

子ども大学水戸の趣旨や学ぶ意義、学校で学ぶものと質が異なることなど、根源的な学びを大切にしてほしいというメッセージが込められていたのが印象的でした。

学長訓辞

そしてその後は、第3期生の代表宣誓です。

小学6年生の「小林大輝くん」と中学2年生の「藤澤怜奈さん」が宣誓を行いました。内田学長の前で、自分たちの学ぶ意欲について堂々と語ってくれた姿は、とても頼もしかったです!宣誓した気持ちを忘れずに、第3期の学びを楽しんでほしいですね。

宣誓

無事に入学式が終了し、その後に子ども大学水戸の岡本理事長から「子ども大学水戸」の歴史と設立理念などの説明があり、全6回の講義以外に、3回の特別講座の説明がありました。特に夏に実施する「株式会社ブックエース様」との共同イベント講座のプロモーションビデオが投影された時は。大変盛り上がりました。今からとても楽しみですね!

そして、いよいよ「第1回講義」の開始!十文字学園女子大学教授「池田まさみ先生」による「私たちは世界をどのようにとらえるか?~錯覚の不思議~」です。

池田先生写真

私達が見えている世界と実際のモノの世界との違いを学ぶのですが、「錯覚」と「錯視」の違いや、それらを使った身近な実例などを、スライドで分かりやすく実験をしながら解説してくれました。

授業風景(1)授業風景(2)

内容的にはとても難しいものでしたが、写真を使いながらクイズ形式で進行して頂き、シンデレラ城や道路の印などにも錯視の効果を利用していることなどを学んだため、あっという間の講義時間でした。特に動いていない絵や図が、動いているように見えてしまう現象は大盛り上がりでしたね。錯視1 錯視2

一旦休憩を挟み、後半戦はハンズオンの実験をしました。前半戦で学んできた知識を使い、実験器具を作った上で錯視の実験を開始!

錯視の学習

事前に配布された紙を使用し、紙の定規を作成しました。完成後は、隣の学生と目で見た距離と実際の距離の違いを記録し合い、最終的に平均値を出して誤差を算出することまで実施しました。目で見えているものとのギャップに驚きながら、眼の不思議を体験することが出来ました。

生徒アップ1 錯視アップ2

時代が便利になったせいか、「山折り」「谷折り」の言葉を知らない学生も多かったのですが、実行委員や「学生ボランティア」がサポートに入り無事に実験終了です。(第2期まで受講していた学生が、中3以上となり、ボランティアスタッフとして運営協力をしてくれています)

 

 

あっという間に講義時間が終了し、最後に質疑応答を行いましたが、池田先生に対して質問ラッシュ!

「視覚情報としてどうして色が最優先情報として認識するのか?」「色が認識できない場合、錯視は発生するのか?」など疑問に思ったことを先生に直接聞けることはなかなかありませんので、良い経験になります。

授業風景アップ 質疑応答

講義終了後は、保護者の方からの質問も受け付ける機会を設けました。保護者の方々も子どもと一緒に学ぶことで、学生に戻った感覚で参加できたのではないでしょうか?ご自宅でも、講義の話題になり、学びの継続を勧めて頂けると嬉しいです。

第2回講義は「高エネルギー加速器研究機構」高橋先生の講義となります。ノーベル物理学賞の理論のベースとなった施設の話や素粒子の話以外に、ワークショップ形式の講義となりますので、お楽しみに!