子ども大学水戸の学長である、内田伸子先生が「文化功労者」に選定されました。
文化功労者とは、文化の向上や発達に関して、特に功績のあった人が選定されるものです。

文化功労者の顕彰式は2021年11月4日に実施されました。内田学長、おめでとうございます!

★お茶の水女子大学Website
★文部科学省・令和3年度 文化功労者顕彰式★

【選定理由】
心理学の分野において、主に子供の発達段階に着眼し、言語、思考、育児、教育、福祉等の幅広い領域での研究により、人の心の成長や環境の働き、子供と養育者のかかわりの重要性を明らかにするなどの顕著な業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をした。

氏は、特に、幼児期のごっこ遊びや想像性、思考の発達、幼児期から学童期にかけての文字の習得、子供の作文を支える認知メカニズム、文章理解などの実証研究に取り組み、人間の豊かで複雑な心理的な活動がどのようにして可能になり、育つのかという新たな研究領域を開拓したが、これはその後の心理学研究を先導するものであった。
氏は、さらに、心理学の基礎研究のみならず、子育てや教育の現実に寄り添い、一般向けの書籍を通じて子供の社会性、認知能力、情緒を育むことに貢献する知見を提供し、児童虐待など逆境にある子供の支援や対応につながる研究の蓄積・普及にも貢献してきた。また、21世紀 COE プログラム「誕生から死までの人間発達科学」等の拠点リーダーとして、人間発達に関わる研究を牽引し、国内外の多くの研究者の育成にも尽力してきた。

さらに、同人は、このような学術的成果が広く活かされるように、教育番組や子供向け教育プログラムの作成、監修というかたちでの貢献も行っている。
以上のように、氏は、心理学の分野において子供の発達段階に着眼した研究に取り組んで優れた業績を上げ、その功績は極めて顕著である。